生物と無生物のあいだ [本]
流石に売れてる本だけの事はある。
タイトルだけ見ると何だか難しそうで、自分に高いハードルを課したつもりで読みにかかったのだが、その点は期待はずれだった。
半分かそれ以上はチンプンカンプンで途中で投げ出すんじゃないかと思っていたのだが、そんな事はなくとても面白く最後まで楽しんで読めた。
科学的な事に興味はあるし高校レベルの知識をまだキープ出来ている(と思っている)程度のワシにとっては、ちょっと難しく、そして楽しい、ちょうど良いレベルの内容だった。
Amazonの読者レビューなんかを見てみると、科学的見識の高い人とそうでない人とで評価が分かれているような感じがする。前者にとっては物足りない内容らしく、批判めいたレビューが多いのだが、「こんな誰でも知ってるような事で何十万部も売りやがって」というやっかみのようなモノを感じるのはワシだけじゃろか。そういう人は一般の人が読まない最新の科学雑誌か、何万円もするような分厚い学術書でも読んでれば良いのでは。新書に高度な内容を求められてもねぇ。
新書はあくまで入門書。著者の福岡先生もそのつもりで書いているはずだ。
優れた科学者が巧みな文章でワシのような素人をその世界の入り口へ誘ってくれる、この本はワシのようなレベルのものにとってはかつてない最高の科学本だ。
自分も読みましたが、
物語の語り口が上手で、引き込まれていく本でした。
by manamana (2009-01-28 19:29)
比喩表現がいいんですよね。
学生時代、こういう先生に出会いたかったなぁ。
by ひろっぴ (2009-01-30 04:59)