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「村が消えたー平成大合併とは何だったのか」 [本]

村が消えた―平成大合併とは何だったのか

村が消えた―平成大合併とは何だったのか

  • 作者: 菅沼 栄一郎
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 新書


アメ(特例債)とムチ(交付税削減)の平成大合併は全国の自治体にどんな影響をもたらしたのか?興味深く読みました。
初版発行が2005年なので、データ的に少々古くなっているところもあるかも知れませんが、蘊蓄を語るネタとしては良い本だと思いますよ。

国の都合でやらされた感の強いこの合併ですが、合併後の名前をどうするか、庁舎を何処に置くか、どことくっつくかなど、もめ事多数発生。
合併したらしたで、効率化のハズなのにマンモス議会が誕生したり、人口21万人の過疎地が誕生したり、分村合併したり、色々なコトが発生。
テレビニュースや新聞で合併の報道がされていたので、読んでいると「ああ、あの時の」と思うことがあるはずです。

自治とは名ばかりで明治以来の中央集権体制の単なる出先機関でしかなかった地方自治体ですが、平成大合併のなかで様々な住民自治も芽生えているようです。
「報酬なしの議員」とか「小中学生、外国人の住民投票」とか「合併ではなく連合」とか、地方で起きている様々な動きがこの本で紹介されています。

目先の財政的な事情を優先して合併したものの、肝心の住民の暮らしには負担が増えただけのような感じもするのですが、皆さんの町ではどうでしょうか?
ワタクシの住んでいる町も合併しましたが、良くなったのかどうなのか。相変わらず人口は減少しているようです。
中央と地方の地域格差が問題となっている昨今ですが、今回の合併を機に上昇出来るか、それとも崩壊するか、各自治体とその住民の底力が試されます。


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共通テーマ:日記・雑感

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コメント 2

何かすべて株式会社の感じで。。どうなるんでしょうね。。
by (2007-07-08 21:17) 

ひろっぴ

そこにヒトが住んでいるんだ。
という視点が欠けているんでしょうね。
自治体はそこに住んでいる人のものなのに・・・
by ひろっぴ (2007-07-09 23:16) 

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