SSブログ

銀輪の覇者 [本]


銀輪の覇者 上 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-1) (ハヤカワ文庫 JA サ 8-1)

銀輪の覇者 上 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-1) (ハヤカワ文庫 JA サ 8-1)

  • 作者: 斎藤 純
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2007/08/25
  • メディア: 文庫



銀輪の覇者 下 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2) (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2)

銀輪の覇者 下 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2) (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2)

  • 作者: 斎藤 純
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2007/08/25
  • メディア: 文庫


時は昭和9年、世の中が段々ときな臭くなって行く。
そんな中行われた下関〜青森間を走破する大日本サイクルレース。
レースの開催を巡ってその背後で怪しげな企みが蠢いているなか、
参加する選手の様々な過去や思惑が複雑に交錯しながらレースは展開して行く。
主人公の響木にも賞金目的でない思惑があったのだが・・・。

中山道に入ったレースは大きな力により中止にされてしまう。
元々レースに勝つことが目的でない響木とそのチームメイトはそこで止めてしまって構わないのだが、
響木たちのみならずライバルチームまでもが最後の峠を目指して力の限りペダルを踏んで行く。
そして、感動のラストシーン。

初めはゆっくりとした展開も、後半以降は一気の展開。
読み応えあります。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「国家の罠」 [本]

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/03/26
  • メディア: 単行本

初版が出た頃にも気にはなっていたのだが、買いそびれ。
2年経ってからようやくふと思い立って購入したものの暫くは棚の中。

先々週あたりから少しずつ読み初めてようやく読み終えたものの、
いつの間にやら文庫版が出てたようです。
惜しいなあ、単行本より安く買えたのに。でも1,600円の価値はあったと思う。

ロシア外交を巡って鈴木宗男vs田中眞紀子というワイドショーの面白ネタの裏で何が行われていたのか?
鈴木氏と佐藤氏の逮捕に至った経緯とは?
そしてこの事件で明らかになった国策捜査とは?

今更ですが、非常に興味深く読ませて頂きました。
佐藤氏と担当検事の西村氏とのやりとりは実に面白い。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「鬼平犯科帳」(コミック) [本]

こちらも「ゴルゴ13」と同様、コンビニで手にし、ひと月毎に買っている。
こちらは第7巻から読み始めたので、これまたゴルゴ13と同様に1〜6巻をAmazon.co.jpにてまとめ買いした。

鬼平犯科帳 1 (1) (SPコミックス)

鬼平犯科帳 1 (1) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを, 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2007/01/30
  • メディア: コミック


子どもの頃テレビシリーズで見た「鬼平犯科帳」は萬屋錦之介が演じていたような気がするが、やはり強く印象に残っているのは中村吉右衛門。
てな訳でコミック版を読んでいると鬼平の台詞が吉右衛門の声で聞こえてくる。
そしてバックにはジプシーキングスのインスピレイションが流れるのだった。
コミックの鬼平と吉右衛門の顔は似ても似つかんけど。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

文庫サイズの「ゴルゴ13」 [本]

今年の3月頃、コンビニの書籍コーナーで何気なく手に取った文庫サイズの「ゴルゴ13」(¥500)101巻。
裏表紙側の帯に次巻は3月30日発売、とある。どうやらひと月に1巻ずつ発売されているようだ。

101巻以来毎月1冊ずつ買い続けて108巻まできた。
1~100巻までも何とか手に入れたいなぁ。古本屋巡りをするかどうするか。
でも出来れば書籍は新品を手に入れたい。古本では作者に還元出来ないからだ。

というワケでAmazonでまとめ買いすることに決定。
いきなり100冊は資金的に大変なので、とりあえず1〜20巻、91〜100巻の30冊を購入。

ゴルゴ13 91巻 オフサイド・トラップ

ゴルゴ13 91巻 オフサイド・トラップ

  • 作者: さいとう・たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: コミック

届いた日、早速第1巻を開いてみた。
ん〜、ゴルゴの顔が変だ。長期連載のマンガにはよく見られることではあるが・・・。

現在、読み進めて第16巻まで来た。
食堂やら理容院やら色んなところで読んだ事ある話も時々出て来てちょっと懐かしかったり。
それにしてもやっぱりゴルゴ13は面白い。
世界情勢を学ぶには、下手な評論家の書籍よりもゴルゴ13の方が有効な気もする。
第100巻の帯ではあの麻生太郎氏も絶賛しております。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「パール判事の日本無罪論」 [本]

パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)

パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)

  • 作者: 田中 正明
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 文庫

先頃の安倍首相の訪印のニュースで初めてパール判事の名を耳にした人も多いのではなかろうか。
本書はいわゆる東京裁判において日本を無罪としたパール判事の判決文について書かれたものである。

戦勝国は身勝手な理屈の事後法で日本を裁いた。
それは裁判と言えるようなものではなかったが。

11名の判事の中、ただ一人日本無罪を主張したパール判事。
しかし、その判決文は戦後のGHQ統治の下では公にされなかった。

1952年4月28日、日本がGHQの手を離れ独立した日にその判決文は出版物となって世に出た。
欧米の法曹界、言論界ではこの判決文が大きな議論をよび、
いかに東京裁判というものが欺瞞に満ちたものだったか、ということが明らかになっている。
裁いた側、マッカーサーでさえ日本が開戦したのは止むをえないことだったと後述しているのだ。

ワシは戦争を良いとは思わない。
しかし、国家間の紛争を解決する手段としての戦争は先の大戦の頃だけではなく、
それ以前からも、そして現代においても違法ではない。
それが現実だ。

この日本中に蔓延している自虐史観を生み出した東京裁判とはいったい何だったのか?
大東亜戦争を肯定するアナタも、戦中戦前全否定のアナタも、まだ読んでない人は是非一読願いたい。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:日記・雑感

「世界の日本人ジョーク集」 [本]

世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 早坂 隆
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 新書

2006年1月初版のこの本は様々なメディアで取り上げられ、沢山売れていたはず。
ワシが買ったのは同年12月の版で、22版だった。
今更な感じではありますが・・・。

良くも悪くも世界から注目される国、ニッポン。
その正体は、ハイテク国家?経済大国?お金持ち?・・・なんでしょうね?

筆者が世界中から集めた日本人を扱ったジョークの数々から、我々日本人の姿が見えて来る?

一つ紹介。
<青いキリンを見せてくれたら莫大な賞金を出す、と言う大富豪に対し、
 イギリス人はそんな生物が本当にいるかどうか、徹底的に議論した。
 ドイツ人はそんな生物が本当にいるかどうか、図書館に行って文献を調べた。
 アメリカ人は軍を出動させ、世界中に派遣して探し回った。
 日本人は品種改良の研究を昼夜を問わず重ね、青いキリンをつくった。
 中国人は青いペンキを買いにいった。>

日本人についてというより、最後の中国人のところで思わず笑ってしまった。あのシマウマを思い出して。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「官僚とメディア」 [本]

官僚とメディア

官僚とメディア

  • 作者: 魚住 昭
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 新書

〜紹介文より〜
  共同通信による安倍首相周辺スキャンダル記事の握りつぶし、
  姉歯建築士の耐震データ偽装事件で巧妙に仕立て上げられた「悪のトライアングル」、
  粛正された村上ファンドとホリエモン、
  NHK「女性国際戦犯法廷」番組の改編圧力と朝日新聞誤報疑惑、
  最高裁・電通・新聞社が仕組んだ「裁判員制度全国フォーラム」偽装広告・・・・・「黒幕」は誰だ?

本書はノンフィクションです。
内容は衝撃的で一気に読んでしまいましたが、読み終わった後、一瞬何か空しさのようなものがワタシの心を支配しました。
官僚とメディアの癒着と腐敗、この本に書かれたものが全て真実ならば、もう何を信じていいのやら分からなくなりそうです。
ジャーナリズムって何だろう?真実って何だろう?
前回紹介した「政党が操る選挙報道」(http://blog.so-net.ne.jp/okb/2007-07-06)もそうですが、
メディアの堕落ぶりには呆れるどころか悲しみすら覚えます。
メディアはそこから発信された情報を受け取る一人一人の視聴者や読者の為に存在するはず。
なのに、その顔は広告代理店や官僚の方にばかり向いているのです。
いったいメディアは誰のものなのでしょう?
何の為に存在しているのでしょう?

本書は上記の紹介文に列記したそれぞれの事件についての詳細なレポートです。
何が真実か分からず情報操作され続けるわれわれ一般大衆の目を覚ますのに役立つかと思われます。
おすすめです。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

参院選の前に読むべし!! [本]

来る7月29日に参議院議員選挙があるのは皆さんご存知でしょうが、その前にこの本を是非一読くださいませ。

政党が操る選挙報道

政党が操る選挙報道

  • 作者: 鈴木 哲夫
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 新書

<「あぁ。あの台詞? 全部こちらで考えて言わせたんですよ」>

<あの台詞>を代表するのがこれである。
片山さつき 「天竜川を渡って退路を断ちました」「本籍も移しました。この静岡7区に骨を埋めます」
佐藤ゆかり 「この岐阜に嫁ぐつもりでやってきました」

どちらも華々しいキャリアの持ち主であるが、それだけに態度は高飛車。
いきなり落下傘でおりて来て地元にとけ込めるわけがないし、小泉に選ばれたというだけでは選挙民は納得しない。
そこで彼女らの一挙一動に対する反応をすぐさま分析し、対策を考えて実行させたのだ。

2005年の解散総選挙が「郵政解散」「郵政選挙」と名付けられ、自民党内の郵政民営化賛成派・反対派の戦いのみがクローズアップされ、民主党をはじめとした野党は完全に蚊帳の外となり、次々と繰り出される新たな「刺客」の登場にマスコミも国民も目を奪われた。これら全てが自民党による「コミュニケーション戦略(コミ戦)」だった。
米大統領が会見の前に、「この台詞はこういった方が良い」とか「ネクタイはこの色で行きましょう」みたいな指示を受けているシーンがハリウッド映画で度々登場する。
まさにアレを実行したのである。
つまり、自民党の立候補者たちは自分の思いでアレコレ言っていたわけではなく、全ての言動は綿密なデータ収集による危機管理と巧みな情報操作の賜物であったのだ。

しかし、この「コミ戦」は自民党だけが行っていた訳ではなく、民主党の方が先んじていた。
2003年の総選挙ではいち早く争点を仕掛け、「マニフェスト選挙」「2大政党」というキーワードを掲げて民主党は大躍進したのだ。
では、2005年に大敗したのは何故か? 「まさか解散はしないだろう」という甘い読みによる対応の遅れと、郵政一本槍で突っ走った自民党に対して新たな争点を作り上げることが出来なかったのがその理由だった。

・・・・・・・・・・・
さて、こういう実態をふまえて我々はどうしたら良いのでしょうか?
ジャーナリストでもある著者は反省も含めてマスコミの対応を批判していますが、投票行動に多大な影響を与えるテレビの内容は今後も大きく変わることはないと思います。ニュース番組は公平性を保とうとするでしょうが、ショーアップされた報道番組や、さも正論を言っている風なコメンテーターを並べた情報番組とか、ワイドショーには注意が必要でしょう。数字を取ることが第一のこれらの番組を面白がって見るのは良いですが、正しいと信じるのは止めた方がいいかもしれません。
刺激的な台詞や態度に惑わされることなく、各政党が掲げた政策の中身が自分にどう降り掛かってくるのか真面目に考えて投票するべきだと思います。
面倒くさがらずに。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「村が消えたー平成大合併とは何だったのか」 [本]

村が消えた―平成大合併とは何だったのか

村が消えた―平成大合併とは何だったのか

  • 作者: 菅沼 栄一郎
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 新書


アメ(特例債)とムチ(交付税削減)の平成大合併は全国の自治体にどんな影響をもたらしたのか?興味深く読みました。
初版発行が2005年なので、データ的に少々古くなっているところもあるかも知れませんが、蘊蓄を語るネタとしては良い本だと思いますよ。

国の都合でやらされた感の強いこの合併ですが、合併後の名前をどうするか、庁舎を何処に置くか、どことくっつくかなど、もめ事多数発生。
合併したらしたで、効率化のハズなのにマンモス議会が誕生したり、人口21万人の過疎地が誕生したり、分村合併したり、色々なコトが発生。
テレビニュースや新聞で合併の報道がされていたので、読んでいると「ああ、あの時の」と思うことがあるはずです。

自治とは名ばかりで明治以来の中央集権体制の単なる出先機関でしかなかった地方自治体ですが、平成大合併のなかで様々な住民自治も芽生えているようです。
「報酬なしの議員」とか「小中学生、外国人の住民投票」とか「合併ではなく連合」とか、地方で起きている様々な動きがこの本で紹介されています。

目先の財政的な事情を優先して合併したものの、肝心の住民の暮らしには負担が増えただけのような感じもするのですが、皆さんの町ではどうでしょうか?
ワタクシの住んでいる町も合併しましたが、良くなったのかどうなのか。相変わらず人口は減少しているようです。
中央と地方の地域格差が問題となっている昨今ですが、今回の合併を機に上昇出来るか、それとも崩壊するか、各自治体とその住民の底力が試されます。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「自分は死なないと思っているヒトへ」 [本]

自分は死なないと思っているヒトへ―知の毒

自分は死なないと思っているヒトへ―知の毒

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2006/12/10
  • メディア: 文庫


著者はベストセラーとなった「バカの壁」でも有名ですね。
なるほどなぁ、と納得させられる内容で、ウンウンと頷きながら読んでしまいました。

この本でキーワードとなるのが「都市化」という言葉。

著者はこう言っています。
<「戦後の日本」は何だったかというと、私は「急速な都市化の過程」であると定義します。(中略)つまり世の中が意識化した、ということです。これは「脳化」とも言えるのですが、人間は脳の世界、つまりはおとぎ話の世界をひたすらつくってきた。つまり人間の考えが及ぶものだけをつくった。>

「自然」は人の力でコントロール出来るものではない為、「都市化」の中で人間は徹底的に「自然」を排除してきました。ヒトによって設計され、ヒトによってつくられ、ヒトによって機能していく「意識化」された世界。全ては「ああすれば、こうなる」という約束事が成り立つ。だから「都市化」された世界では全てのことが誰かのせいなのです。(でも責任はとらんかったりするけどね・・・)

<都市の中では、すべてが人工物で、ありとあらゆるものが人間によって意図的につくられる。だから、そこでは仕方がないというセリフが成り立ちません>
<仕方がないという言葉は、自然の災害などにあったときに最終的にいう言葉になりました。>

都市の住人が「仕方がない」というセリフを使うのは、誰かに対して抗しきれずあきらめる場合であって、やはりそこには原因となる「誰か」が必ずいるように思います。

「少子化」についても、その一因となる内容を著者は述べています。
<子どもを持ちたくないという人が増えている。なぜ持ちたくないかというと、子供はコントロールできないからです。働いているお母さんが、明日会社で大事な会議があってどうしても出なければならないというときに、子どもは勝手に麻疹になる。お母さんは困ってしまい、こんなことなら子どもなんか持たないほうがいいと考えるようになります。>
<ですから、都市化が進むと当然のことながら出生率が下がります。すなわち自然の価値が下がるのです。>

仕事だから仕方がない、と子どもとの関わりをなおざりにしている人が結構いるのではないでしょうか?
「仕方がない」のは子どものほうで、「仕事」というのは所詮人間が作り出したもの。
でもやっぱりコントロール出来る方を優先してしまう。思い通りにならないコトはやりたくない。

<現代人、都会人の大きな特徴は、どんなことでも自分の思い通りになる世界をつくろうとすることです。(中略)都市的なセンスというのは、すべて自分の思い通りになる世界をつくろうとする感覚だということです。>

現代人の抱える精神的な病の多くもこんなところに原因があるのかもしれないな、と思いました。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。